ソノヒステログラフィー(SHG)・
子宮鏡検査

ソノヒステログラフィー

子宮腔内に、生理食塩水を注入して経腟的超音波を用いて行う検査方法です。生理食塩水を注入して子宮腔を膨らませることで、モニターに子宮内腔の病変を浮かび上がります。主に、子宮腔内に突出する子宮内膜ポリープや、粘膜下子宮筋腫がないかを調べる検査です。
検査内容がシンプルなので、短時間で終わります。検査時の痛みもほとんどないため、麻酔を打つ必要がありません。

ソノヒステログラフィー(SHG)の費用

  費用
再診料+SHG 550円

※保険診療

子宮鏡検査

子宮内腔の異常が疑われた場合や、不妊症・着床障害の有無を確かめるために行う検査です。子宮内腔を、細く柔らかい内視鏡で観察していきます。子宮鏡検査は、子宮卵管造影検査と同日に行うこともあります。

検査の目的

  • 不妊症の原因を探るため
  • 不育症検査で、子宮形態異常がないかを診断するため
  • 不正出血の原因を探るため
  • 粘膜下筋腫がないか、筋腫による内腔変形の状態を観察するため
  • 子宮鏡下筋腫切除術後の子宮内腔を観察するため
  • 子宮内膜ポリープの有無を調べるため
  • 子宮鏡下選択的卵管通水の前に、ポリープがないかを確認するため
  • 流産手術、中絶手術後の遺残絨毛組織の診断を行うため
  • ART(体外受精など)で、反復着床障害の原因がないかを探るため
  • 胚移植を行う前の検査として(スクリーニング)

検査を受けるタイミング

月経終了直後~月経10日目までに受けることを推奨します。出血が少しでもある場合、検査を行うことはできません。無月経の方はいつでも受けられます。
月経周期が長い方や、不規則な方はお気軽にご相談ください。

検査までの流れ

来院後に排尿をお願いしています。排尿後は、看護師による子宮鏡検査に関するお話をお聞きください。
順番となりましたら、経腟超音波検査を行い、消毒と子宮鏡検査へ進みます。子宮鏡検査は数分~10分程度で終わります。また、子宮鏡検査で小さな子宮内膜ポリープなどが見つかった場合は必要に応じて、そのまま子宮鏡手術を行うことも可能です(外来子宮鏡手術)。さらに、子宮鏡検査後に子宮卵管造影検査を行う場合があります。
検査後は30分程度、院内で安静にしてお過ごしください。
卵管水腫や、子宮内膜症による卵巣嚢胞(チョコレート嚢胞)がある場合は、検査後に抗生物質点滴を打つ必要がある場合があります。
詳しくはスタッフがご説明いたしますので、当日安心してご来院ください。

子宮卵管造影検査

検査時の痛み

子宮鏡(約3mm径)の挿入・観察時に痛みを感じる方も中にはいらっしゃいます。当院では、検査予約時間の約30分前に鎮痛剤(座薬・内服薬)を用意しております。また、安心して検査を受けていただくために、予備の鎮痛剤や、子宮への局所麻酔も用意しております。

検査当日の注意事項

検査終了後に処方する抗生物質剤は、検査後から服用を始めてください。抗生物質剤は処方された日数で毎日欠かさずお飲みいただき、最後まで飲み切ってください。なお、検査直後に抗生物質の点滴を受けた方は、抗生物質の服用を省略する場合があります。
鎮痛剤(座薬・内服薬)は、検査予約時間の約30分前に使ってください。
子宮鏡検査の結果から、病理組織検査が必要と判断された場合は、内膜組織採取を行います。また、場合により子宮鏡手術も同時に行います。

子宮鏡検査の費用

検査 費用
再診料+経腟超音波+子宮鏡検査 4,570円
※保険診療

検査が受けられない方

妊娠している可能性のある方、または出血が多い方は検査を受けられません。
ただし、ごくわずかな出血程度でしたら、検査できる場合もあります。また。子宮の入り口が狭い方などの場合は、子宮を傷つけたり、子宮鏡器具の破損リスクがあるため、検査が難しい場合もあります。後日に延期させていただきます。予めご了承ください。

検査後の注意点

  • 検査日の当日から入浴できます。
  • 検査後にタンポンやガーゼを挿入する場合があります。挿入されたガーゼやタンポンは、2~3時間後に抜いてください。
  • 約5日間は出血が続く場合があります。
  • 出血がなくなりましたら、性行為をしても問題ございません。
  • 検査後に、骨盤腹膜炎を起こす場合もあります。38度以上の発熱や強い腹痛が起きましたら、速やかに当院までご連絡ください。
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